天上のワルツが聴こえる
くん! とエレベータが止まったときのようなショックがあって、落下がストップした。

「頭を狙え! 夢見には当てるな!」

フロルが、命令を飛ばしている。

爆破されて無惨に穴が開いたところから、警備ロボットがアンドロイドを狙って撃ってきた。

アンドロイドは、おびえる少女を抱きかかえたまま、ふりこのように躰を揺らした。

聖堂の庭に向かって、飛ぶ。

2人は、ふわりと舞い降りた。

そこには、浮力制御で空中を飛ぶ単車が伏せてあった。

単車とはいえかなり大型のもので、底面がデルタ翼になった安定性のいいタイプだ。
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