天上のワルツが聴こえる
「マザー…?」

アンドロイドは、茫然とつぶやいた。

フロルは、哄笑する。

「マザーコンピュータは、いつの場合も据置型だと考えてもらっては、困るね」

確かに、その通りだ。

アンドロイドには、返す言葉がなかった。

「では、2人とも一緒に来てもらおう」

警備ロボットが、無骨な躰を揺すって近付いて来る。

そうして、2人の逃避行は終わりを告げた。
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