天上のワルツが聴こえる
Scene.6 繭の時間
リーファとアンドロイドは、フロルの手によって再び聖堂に連れて来られた。
ドーム天井の下の、丸い白一色の部屋である。
警備ロボットたちが、湾曲した壁にそって放列を作っている。
その彼らの射撃線上に、アンドロイドは立たされていた。
一歩でも動けば、すぐに射殺するという条件で、拘束をまぬがれたのだ。
少女は、冷たい円形ステージの上に腰掛けて、両足をぷらぷらさせていた。
フロルは、壁のコンソールの側だ。
「君たちは、この世界での存在理由を、すっかり忘れてしまったようだね」
嫌みな口調で、フロルが切り出した。
「君は少し、彼女に深入りしすぎた」
少年は、口許を不敵に笑わせた。
ドーム天井の下の、丸い白一色の部屋である。
警備ロボットたちが、湾曲した壁にそって放列を作っている。
その彼らの射撃線上に、アンドロイドは立たされていた。
一歩でも動けば、すぐに射殺するという条件で、拘束をまぬがれたのだ。
少女は、冷たい円形ステージの上に腰掛けて、両足をぷらぷらさせていた。
フロルは、壁のコンソールの側だ。
「君たちは、この世界での存在理由を、すっかり忘れてしまったようだね」
嫌みな口調で、フロルが切り出した。
「君は少し、彼女に深入りしすぎた」
少年は、口許を不敵に笑わせた。