親父死んでくれてありがとう
『邦雄さんいらっしゃいますか?仕事の依頼なのですか』

私はピンときた

父親は借金で逃げてきていて、タクシーの仕事をしていて

その連絡を私の許可なく、私の電話番号を教えていたのだ

むかついた私は

『この電話は私専用の電話です。今から言う電話番号にかけ直してください』

そう言って管理人室の番号を教えた
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