親父死んでくれてありがとう
私はそれを知って

『へぇ〜親父死ぬんだ…』
とショックもなかった

日に日に痩せこけていく父親

病人は体が不自由になると口が達者になるものだ

食物が喉を通らないので食事を食べさせてる母親に

自分の思いとおりに食べさせないので、食物を吹き掛けて怒鳴り散らす

日によっては母の手に肉が見えるほど噛み付いたこともあった
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