短編集。
強さ、才能、彼女、
俺が欲しいものを全部持ってたお前に判るか?
…今更だよな、ごめん。
君にはもう何を言ったって無駄なんだけどさ、まだ君は何処かにいるような気がしてしまう。
だって俺は君の最期を見てないからさ。
彼女は見ていたから、それはそれで立ち直れなかったんだけどね。
ではこの辺で、最後に、君の幸せを願う。
彼女もそこにいる事を願う。
敬具
追伸
こんな手紙を書いたけれど、どうしたら君に届くだろう?
燃やして煙を君の場所まで立ち上ぼらせたら、読めるかな?