短編集。
こんな奴に付き合っていられない。もうさっさと降りよう。
そう思って僕は立上がりもう一度姿勢を正す。
「ま…待って、ごめん、お願いがあるの、死ぬ前に、私の話聞いて欲しい。」
頼むから引き止めないでくれ。こっち迄意志が弱まってしまう。
「誰かに聞いて貰えたら、私きっと心置きなく降りれるから。」
僕はしょうがなく聞いてやるはめになった。
「昨日彼氏にフラれた…」
「何それ。そんだけの理由で死のうとしてんの?」
「他に好きな子できて、私はつまんないらしくて…可愛くないし飽きたからもういいって…。ヤダって言ったら、その…やられて、やっぱりバイバイって言われた。」
彼女は顔に憎悪の色を浮かばせていた。
「だから死んで奴に罪被せようと思った。殺すのは、私は奴が好きだから出来ないけど私が死ねば奴は一生自責の念に駆られるんだ。」
彼女は嘲笑う。彼氏に対して、というより自分に嘲笑っている様にみえた。
きっと馬鹿な事だとは自分でもわかっているのだろう。
「…あんたは?なんで降りようと思ったの?」
正直言うと、僕も人の事は言えない様なくだらない理由だった。
そう思って僕は立上がりもう一度姿勢を正す。
「ま…待って、ごめん、お願いがあるの、死ぬ前に、私の話聞いて欲しい。」
頼むから引き止めないでくれ。こっち迄意志が弱まってしまう。
「誰かに聞いて貰えたら、私きっと心置きなく降りれるから。」
僕はしょうがなく聞いてやるはめになった。
「昨日彼氏にフラれた…」
「何それ。そんだけの理由で死のうとしてんの?」
「他に好きな子できて、私はつまんないらしくて…可愛くないし飽きたからもういいって…。ヤダって言ったら、その…やられて、やっぱりバイバイって言われた。」
彼女は顔に憎悪の色を浮かばせていた。
「だから死んで奴に罪被せようと思った。殺すのは、私は奴が好きだから出来ないけど私が死ねば奴は一生自責の念に駆られるんだ。」
彼女は嘲笑う。彼氏に対して、というより自分に嘲笑っている様にみえた。
きっと馬鹿な事だとは自分でもわかっているのだろう。
「…あんたは?なんで降りようと思ったの?」
正直言うと、僕も人の事は言えない様なくだらない理由だった。