短編集。
やりたい事なんて沢山ある。
でも出来ない事もありすぎる。
彼女と進路の話なんて何回もしたけど、私は笑って誤魔化すしかなかった。
二人は好きなものが共通してて、私だって彼女みたいな学校行きたいけど、
彼女みたいな 希望は 私にないもの。
――紺とラスト――
家に帰りついた頃には、私はもう頭の中までボロボロだった。
ベットに倒れ込むともう立ち上がれない位に体が重くなる。
私は昔からそういう事が多い。
毎日疲れや後悔を目一杯に抱えこんで家路に着く。
どうして上手くいかなかったのか、こうすればよかったとか、ぐるぐる頭を廻る。
今日は彼女の言葉一つ一つが思い浮かんで消えない。
彼女みたいに生きられたらどんなにいいだろう。
落ち込む事だってあるだろう。
けれど未来に希望があって、友達が沢山いて、頑張る力があって。