短編集。
何より悩みを表に出す事があまりない。



趣味はあんなに合うというのに、なんという差だろう。



彼女がいなくなったら私はどうなると言うのだろうか。









「…今日で学校最後なんだ。」



数日経った学校で彼女は言った。



そっか、と私が小さく溢すと、彼女は不安そうにする。



行かないで。なんて言っちゃ駄目だ。



わかってる。止める権利なんてない。



むしろ応援してあげなきゃ、でも、でも、







―行かないで…



口からその言葉が出かけた。



慌てて口を塞ぎ俯いたが、彼女には私の言いたい事なんてわかっているらしい。



「…あんたは、自分の夢叶えないでいいの…?」



彼女の一言が突き刺さるようだった。



好きな事は沢山ある。



でも、難しい事が多すぎる。



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