短編集。
―俺、将来はさぁー・・・
―ぜってー叶えてやる!今に見てろよ!?
どうして。この夢はまだ生きてるんだ。ずっと忘れてた筈なのに。
「・・・叶うと、思うか?」
「その気になれば」
俺の問いに旧友はサラッと答えた。
全く同じ道のりを進むなんて、ありえない。
バラバラな方向に進むが普通。
俺はずっと踏み出せなかったけれど。
・・・進路調査書、グシャッたやつ何処にやったっけ・・・
先生にもう一枚貰った方が早いかも。
歩き出せ。人間の限界を知る人間はいない。
限界を探ってやれ。探るうちにこの夢は。
さあ。誰の道とも違う自分だけの方向に足跡を。