マーブル色の甘い香り
そんなことを思っていると卒業式はすべて終わってしまった・・・


「瑠子ぉぉ~~~。なにボーッとしてんの?」


親友の春美が元気よく抱きついてきた。


「ボーッとなんかしてないよ!なんか卒業がさみしくて・・・」


「本当にそんなこと考えてたの?!」


「本当だよっ!」


「実は、智のこと考えてたんじゃないの?!」


「もう!!違うって!」


すると春美とアタシは急に黙り込んでしまった。


どうしてだろう・・・


自分でも分からないけど。


こんな他愛もない会話が出来るのも今日までだというのに。






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