【短】Angel Lip
天使になった理由
あの日から、私とミャオは一緒に居ることが多くなった
そしてミャオのことも沢山知った
青色の目はカラコンなこと
好きな食べ物はカレーで、嫌いな食べ物はお寿司
それから、7歳も離れた双子の妹がいること…
とにかくミャオの事なら何でもわかるようになった
しかし、幸せな日々はそう長くは続かなかった…
━1週間後…
「あ~!!ミャオ、待たせちゃった」
いつもと何も変わらない平凡な放課後
私は日直だったためミャオを待たせていた
それで今ミャオの居る教室へ向かっている所だった
「…何だよ、話って」
「んっ??」
ミャオの教室の前に着くと聞き覚えのある声がした
何となく真剣そうだと感じた私は、ドアの隙間から誰が居るのか覗く
そこには…
「…梶谷君とミャオ」
教卓にもたれて立っている梶谷君と
梶谷君の前の机に座っているミャオがいた
何で梶谷君がミャオと話してるんだろ
まぁ、ミャオは誰とでも仲が良いから変なことではないけど…
そんなことを思いながら、私は黙って2人の様子を見ることにした