【短】Angel Lip
私を譲るって
どういうこと…
「別に俺は本気じゃないし、盗られても何とも思わないからさ」
「お前…何言って…」
「だから!!」
ミャオは梶谷君の言葉を遮って大声で叫んだ
嫌…
聞きたくない…
聞いたら
私とミャオの関係が終わっちゃう!!
しかし天使は意地悪だった
「早くくっついちゃいなよ??」
ミャオは私を捨てた…
いつも天使のようなミャオが
今では悪魔に見える
私の目の前は暗闇に変わった
「カジが告白しなきゃ、俺はあかりちゃんを振るから。
早く告白しろよ」
「みっ、宮尾!!」
そう言ってミャオは後ろのドアから出て行った
「ミャッ…ミャオ!!」
私は思いきって、ミャオに向かって叫んだ
ミャオは驚きもせず静かに私の方を振り向いた
「…どっ、どういうこと??」
震える声でミャオに思いきって言った
ねぇ、ミャオ
お願いだから嘘だと言って
それでまたいつものような優しくて温かい笑顔を見せて…