【短】Angel Lip
「お願いだから無理に笑わないで!!」
「はっ??」
ミャオの笑顔を見ると自然と涙が溢れ出てきた
だって
ミャオったら笑ってないもん
無理やり作ってるのがまるわかりだよ
「本当はそんなこと思ってないでしょ!?嘘つかないでよ」
楽しくないとか
遊びだとか
私のこと好きじゃないとか
全部嘘だよ
「…何がわかるの??」
「えっ??」
「あかりちゃんに俺の何がわかるんだよ!!」
すると不自然な笑顔から、今までに見たことのない怖い顔つきでミャオが叫んだ
こんな怒った顔のミャオ…見たことない…
「あかりちゃんに俺のことなんかわかるわけない!!
誰も俺の気持ちなんかわからない!!」
「ミャオ…」
よく見ると
ミャオの瞳は涙で濡れていた
初めて見るミャオの涙
「わかるよ!!」
私はミャオの元へ駆け寄り手を握りしめた
「一緒にいた分、ちゃんとミャオのことわかる!!
私はずっとミャオのことを見てたよ」
「えっ…」
そして私は真っ直ぐとミャオを見つめた