【短】Angel Lip
思わぬ人に話し掛けられて、私は肩をビクつかせた
「あのさ、昨日結局宮尾とどうなった??」
梶谷君は頭を掻きながら聞いてきた
そう言えば、梶谷君を見てもドキドキしなくなった…
何でだろ…
「まだ仲直りできてない…」
「そっか…」
私は苦笑しながら静かに答えた
昨日、梶谷君に見られたんだよね…
何かミャオが言ってた、梶谷君が私を好きだってこともあって気まずい…
「あのさ…、何で宮尾がエンジェル ミャオって呼ばれてるか知ってる??」
「えっ??どういうこと」
すると梶谷君は真剣な顔つきでミャオについて聞き
私は意味がわからず首を左右に振る
「ミャオと付き合うと3日以内に本命の人と両想いになれるって噂は知ってるよね??」
「…うん」
私は梶谷君の言ってることを理解しながら頷く
噂は知ってる
だって実際それで涼子も本命の人と付き合えたし
私は梶谷君を好きだから、ミャオに告白したんだもん
「それって、ジンクスだと思う??」
「えっ!?」
そう言って、梶谷君はまた私に質問した