【短】Angel Lip
平和だったはずの高校生活はある出来事から変わってしまった…
「はぁ━!?涼子、清水君と付き合ってるの!?」
昼休憩、私は親友の涼子からとんでもないことを耳にする
「あかり、声大きすぎ」
「当たり前でしょ!!…で、付き合ってるの!?」
「うん、昨日から付き合い始めました~!!」
笑顔でVサインをする涼子に、私は力が抜ける
し…信じられない…
だって涼子には…
「…宮尾君はどうしたの??」
「あぁ。そんなの昨日、振ったわよ」
3日前から付き合い始めた"宮尾君"と言う彼氏がいたのに…
「涼子から告白して3日で振っちゃうなんて…宮尾君、可哀想だよ」
宮尾君を哀れに思いながら言うと
なぜか涼子は驚いた様子で私を見た
「あんた知らないの!?宮尾の不思議な力!!」
「不思議な力??」
宮尾君の不思議な力って…何??
初めて聞いた言葉に頭を傾げると今度は涼子が呆れた顔をする
「宮尾誠司と付き合うと…本命の相手と結ばれるって言う力」
そう言って、涼子は宮尾君の不思議な力について説明してくれた