【短】Angel Lip
ミャオと付き合うと本命の人と両想いになれるって言うのは
ジンクスだと思ってた
だけど、梶谷君の目を見るとそうではないことがわかる
じゃあ、一体何でミャオと付き合うと本命の人と両想いになれるの??
「それは…あいつの努力だよ」
「ミャオの…努力??」
梶谷君の言葉に私はドキッとしてしまった
「昔、宮尾はある女の子と付き合ってたんだ…。
だけどある日、宮尾は彼女に振られた。
理由は、他に好きな人ができたからと言うことだった…」
梶谷君の話を黙って頷きながら聞く
そして少しずつミャオの過去が明かされていた
「宮尾って普通の高校生と違ってずば抜けた美少年だろ??
だから、野郎共は宮尾と付き合ってる女子は"ブランド"だとか言って
宮尾と付き合ってる女子を奪いたがるんだ。
しかも、偶然にも彼女を奪った男は彼女の元好きな人だったんだ」
何それ…
じゃあミャオは…
"物"じゃんか…
「宮尾はそう言うこともあるとか言って、また違う子と付き合うようになった…。
しかしまたしても男に彼女を奪われる…。
そうやって同じことを繰り返していくうちに、みんなは"宮尾と付き合うと本命の人と結ばれる"なんて言い出したんだ」