【短】Angel Lip
あかりとミャオ
梶谷君の言ってることが嘘とは思えない…
梶谷君はミャオに言われて告白するような人じゃない…
だって私はずっと梶谷君を見てたからわかるんだ…
だけど
「ごめんなさい!!」
私は梶谷君に向かって頭を下げた
「梶谷君の気持ちは嬉しいよ。私も梶谷君が好きだったから…
でも…」
私は気づいてしまったんだ
私にとって大事な人が誰かを…
「私はミャオを大事にしたいの!!」
いつもの癖で大声で叫ぶ私に、梶谷君はもちろん周りも驚いていた
そしてもう1人…
「あかりちゃん…」
「ミャオ…」
ミャオが私の後ろに立っていた
「はっ??宮尾??」
「嘘…。だって全然違わない??」
しかし周りはミャオの姿を見るなり、信じられないと言わんばかりに小声で話し始める
それもそのはず…
ミルクティー色に染まった髪を黒色に
カラコンを入れた青の瞳は純粋な焦げ茶色に変わり
ミャオはまるで別人になってしまったからだ
「どうしたの…。その格好…」
私はみんなが騒ぐ中、思いきって聞いてみた