【短】Angel Lip
「でもあかりちゃんもついに俺の力を頼って告白してきた…。
好きな人の恋を応援するなんて俺にはできないと思った。
だけどそれ以上にあかりちゃんには幸せになって貰いたかった」
しかしミャオはすぐに目を逸らし、床を見ながら苦笑した
「あかりちゃんと過ごした時間が凄く幸せでずっと続けば良いなぁ~なんて考えてた。
俺のわがままで3日と言う約束が1週間も延びてごめんね…」
やだ…
"ごめんね"なんて言わないで
謝らないといけないのは私の方なのに…
「今更遅いけど、俺はあかりちゃんを本気で好きだったよ。
今でも気持ちは変わらないけど、あかりちゃんにはカジがいる。
幸せになっ━…」
私はミャオを抱きしめて言葉を遮った
「幸せになんてバカなこと言わないでよ!!」
「へっ…」
「私はミャオがいないと幸せになれない!!」
ずっとミャオに言いたかった言葉が溢れ出すように出てきた
ミャオは目を丸くして私を見ている
「今、私が好きなのはミャオだよ!!」
ようやく言えた
友達に書いてもらった手紙なんかじゃ伝わらない
本当の私の言葉で…