【短】Angel Lip
「詳しく説明すると宮尾に告白したら…
3日後、本当に好きな相手から告白されるの。
宮尾誠司…別の名を"エンジェル ミャオ"」
エッ…エンジェル ミャオって…
「ネーミングセンス悪いね…」
「そんなことはどうでも良いの!!
あかり、つまりどういうことか、わかってるの!?」
涼子は私にツッコミを入れ、私の胸ぐらを掴み顔を近づかせた
「憧れのカジと付き合えるチャンスよ」
「へっ!?」
涼子の言葉に私の鼓動は大きく跳ね上がる
憧れのカジこと…
梶谷宏樹君(カジタニ ヒロキ)は
私の好きな人
すると…
「おい、涼子!!お前昨日から清水と付き合ってるんだって~??」
「カジ!!」
噂をしていた梶谷君が教室へ入って来た
ち…近い!!
しかも笑顔が眩しすぎる!!
涼子は梶谷君と仲良く喋っている中、私は俯きひたすら高鳴る鼓動を抑えていた
男友達が多くて目立つのが大好きな涼子が羨ましい
だって、梶谷君と普通に喋れるし…
それに比べて私なんて…
内気でそのくせにたまに大声出しちゃう変な癖あるし…
羨ましいって思ってるだけで梶谷君の前じゃ何もできないし…
せめて少しだけでも梶谷君に近づけたらな…