【短】Angel Lip
 


「やっほ!!あかりちゃん」


「ぁわっ!!へっ!?かっ…梶谷君!!」


「アハハ!!相変わらず大きい声だね」



私の過剰的な反応がおかしかったのか梶谷君は声を出して笑っていた



いつもだよ…梶谷君の前だと余計に大声出しちゃう…



「カジ~!!」


「おぅ!!今行く!!じゃぁな、涼子とあかりちゃん」


「は~い!!」


「………」



梶谷君は友達に呼ばれ、私達に手を振り教室を出て行った



「…あかり、顔赤すぎ」


「えっ!?嘘!!」


「それに声大きすぎ!!」



涼子は耳を塞ぎながら言った



もう…恥ずかしさで死んじゃいそうだ… 


私は熱くなった頬を冷たい手の甲で冷やした



それにしても…背が高くてスラッとした長い脚…


部活動のサッカーで焼いた肌に爽やかな笑顔が何とも言えなかったなぁ…




「…てなわけで手紙出しといたから」


「…へっ??手紙??」 


その時、涼子は意味あり気な笑顔を浮かべ頬杖をつきながら言った




「宮尾にあんたの名前でラブレター渡しといたから」



えっ…



私の名前で宮尾君に 


ラブレターを渡した━!? 



「な、何でそんなことし…「あんたがモタモタしてるからよ」



人差し指で私の鼻を上にあげ、涼子は怖い顔で睨みつける



さ…逆らえない!!




「ちゃっちゃと宮尾に告白して、カジを
ゲットしちゃいな!!

これぞ海老で鯛を釣る作戦ね!!」



私より気合いがある涼子に私は苦笑した 


海老で鯛を釣る作戦って…



「では早速、今日の放課後頑張りたまえ!!」


「きょ…今日の放課後━!?」



そんなこんなで、結局私は今日、エンジェル ミャオに告白することになった





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