【短】Angel Lip
彼氏になった天使
「だってね宮尾君、凄く良い人でね!!
昨日も宮尾君の家、逆方向なのにわざわざ私の家まで送ってくれたんだよ!!」
実はあの後、宮尾君は危ないからって言って一緒に帰ってくれたんだ
それに昨日はずっとメールもしてて、
気が合うし優しいから凄く楽しかったんだよね~!!
私は何気なく昨日の出来事を涼子に教えた
すると
「あんた…当初の目的を忘れてるわけじゃないわよね」
「へっ??目的??」
涼子は机を叩き、私の顔に思いきり近づけて低い声で言った
涼子さん…怖いんですけど…
「あんたはカジと付き合うために宮尾を利用してんだよ」
…そうだった
私、梶谷君と付き合うために宮尾君に告白したんだっけ
その時、チクリと私の胸が少し痛んだ
「宮尾のペースに流されてないで、あんたはカジのことを想ってな!!」
「…う、うん」
私は内心、宮尾君に後ろめたい気持ちを感じながら頷いた
━ガラッ
「あかりちゃん、居る??」
「宮尾君!!」
その時、ドアが思いきり開き宮尾君が現れた