▽...詩集

地球

この小さい地球の中に

更に小さい大陸や海洋があって

もっと小さい国があって

もっともっと小さい建物があって

それ以上に小さい私たち

比べものにならないくらい小さい存在

人より虫なんかの方が小さいけど

この世のもの全てで大小を比べるならば

人間なんてゴミクズのようなものかもしれない

でも、

小さくても頑張って今を生きてる。

私なんて所詮ただのガキだけど

今に負けないように

打ちひしがれる波みたいにならないように

大きな根を張り、踏ん張ってる

別に功績を残すためだとか目標に向かってるわけじゃない

というより私には目標という目標が無い

ただ「しかたない」や「しょうがない」で事を済ませたくないだけ

みんながみんな同じ事を考える時間なんてひと時もないだろう


例えば
殺人を犯した人の家族が
どれ程その人を愛していたとしても
殺された方の遺族はその人に対し
「愛」なんて感情を抱けるわけが無い

それと同じ。

誰かが誰かを褒めれば
誰かは誰かを貶すだろう

平和を築こうとする人がいるから
それを侵害しようとする人もいる


暖かい部屋の中で“当たり前”のように食事をする人も居れば
道端でガタガタ震えながら寒さを凌いでいる人だって居る

人は“生”を持つと同時に“死”を持つ

太陽があり月がある

右があって左がある

表があって裏がある

光があって陰がある

上があって下がある

空があって海がある

前があって後ろがある

過去があって未来がある


片方だけじゃ世界は成り立たない
両方あるから今がある。

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