時空を超えてあなたに。。。
第9章:江戸から現代へ

帰る場所

サァ―――――





風が吹いて髪が舞い上がる。






沖田さんと1度来た野原に寝転がる。






沖田さんが死んで2ヶ月が経った。







沖田さんが死んでも不思議と涙があまり出なかった。もっと泣きじゃくると思っていたのに・・・。






「沖田さん・・・。」








雲1つない空に沖田さんの名前を呼んでみた。








すると今までに無い強い風が吹いた。








「きゃっ!!」






前が何も見えない・・・。だんだん意識が遠のいていく・・・。




「明日香さん・・・。」




遠のいていく意識の中で沖田さんの優しい声が聞えた。
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