似非家族
そんな訳で、私は今公園に至る。

それはそうと、一体何処で寝ようか……。

ベンチは流石に危ないだろう……石投げられるかも知れないし。

そう思いながらキョロキョロしていると、1つの遊具が私の目に留まった。


山みたいな形で中は空洞。

登ったり入ったりする遊具なのか、所々穴が開いている。

雨は凌げそうにないけれど、今は幸い晴れているし、一晩眠るぐらいなら何の問題もないだろう。

今日の宿をそこに決めた私は、早速遊具の中に足を踏み入れた。
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