似非家族
暫くすると、私の住むアパートの前へ。

さぁ、お家でゆっくりしましょう。

思いながら、さびれた手すりに手をかける。


だけど……


どんどん人気のない方へ向かっていく2人が、どうしても気になってしまうのです。


知らない人なのに……

どうでも良いはずなのに……


気が付けば、私の足は2人のあとを追っていました。
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