似非家族
暫くの沈黙。

気まずいです……。

そう思っていると、女の子が口を開いた。


「あの……」

「はい……?」


何を言われるのでしょう?

もしかしたらストーカー容疑で警察に突き出されてしまう……!?

またも頭の中でグルグル。

けれど、女の子の口からは想像とは違う言葉が発せられた。


「私たちの……」




「ママになってくれませんか?」
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