似非家族
ガシャーンッ!!


『ちょっと何なのっ!?』

『あっ……!!』


腫れ物に触るような態度……。




ムカつく。




『俺だってなぁ、好きでテメェらに育てられてんじゃねーんだよ!!』

『ちょっと待って、落ち着こう。ね?』

『うっせーんだよクソババァ!!』


触られたら壊れる気がして、はねのけた。


『……出ってってやるよ。』

『え……?』




『こんなとこ、コッチから願い下げだっつってんだよ!!』




あの時の悲しそうな目、今でも覚えてる。

けどさ……




俺だってあの時……
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