似非家族
「はぁあぁああ!?!?」




今のは俺じゃない、クソガキだ。


「良いですよね、文子さん?」

「へ?ま、まぁ良いですけど……。」


お嬢ちゃんは華麗にクソガキをスルーしやがった。


「何勝手に決めてんだよ、愛美!」

「和四うるさい。」

「ま、まさかとは思うけどこの人……?」


クソガキが言いかけると、お嬢ちゃんは不敵な笑みを浮かべた。




「食べて、行かれますよね?」




「ま、まぁ……金払わなくて良いんなら。」

「なら是非。」


おい……




“まさか”って何だよクソガキ!?
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