烏乃唄-カラスノウタ-


「はいはい分かってる!私に任せてよ!」


「そうね。やっぱり和江は頼りになるわ。じゃあ行ってきます。」



瑞江は和江に見送られ引き戸を閉めた。


そして家から歩いて十分もしない工場へ瑞江は歩いていった。




「和江悪いわねぇ…」



瑞江の代わりに和江が蚊帳(かや)の準備をしていると母がすまなそうに言った。



「大丈夫だよ!母さんは寝てて。」



そう言うと和江は手際よく蚊帳を張り居間に向かった。



「姉さん遊ぼ。」



居間に着くと一番末の弟がすり寄ってきた。



「ええ。いいわよ!」



それから二十一時くらいまで二人で遊んでいた。





「ねぇ、草四郎(そうしろう)そろそろお風呂入らないと。」
< 101 / 161 >

この作品をシェア

pagetop