烏乃唄-ｶﾗｽﾉｳﾀ-

草四郎は和江に促され片付けをし始めた。


その間に和江は五右衛門風呂の支度をするために居間を出ようとした。


ちょうどその時。



ドォォォォォン！！！



大きな爆発音が聞こえた瞬間次には地響きによって自身の体に伝わった。



「なっなに！？」



驚き爆発音がした方を見る。



「あれって…まさか！？」



和江は急いで母を呼びに行った。



「母さん！姉さんの工場が爆発した！」



母を連れて急いで縁側に連れてきた。



その時パァッと一瞬にして外が明るくなった。


明かりがついて明るくなったというものではなく辺りが光に包まれるほどの強い光が和江と母そして草四郎を包んだ。