烏乃唄-カラスノウタ-
「うっうん。平気だよ?あはは…」
私は乾いた笑い声を発した。
桐子は私を不審に思いながらもまた前に進み出した。
私はその後ろにべったりくっついて付いていく。
私は冷や汗をかきながらまわりを見渡た。
(やっぱり気のせいじゃない…)
私がお化け屋敷に入った時に感じた胸騒ぎの理由がわかった。
普段なら霊感なんてないから経験した事ないからわからないけど今はなぜだかはっきりわかる。
お化けや幽霊のセットに混ざって“本物”がいる!!
しかもずっとこっち見てついてくる!!
私は薄目で歩いてさも見えてないですよという感じで歩いて行った。
しかし突然足に重みを感じた。