烏乃唄-カラスノウタ-
次に雅史が目を覚ました時には既に朝日が窓から差し込んでいた。


雅史は一瞬どこにいるのか解らなかったがすぐに昨日の事を思い出た。


急いで部屋から出ようとしたが女が最後に言った言葉が引っ掛かり、ゴクリと生唾を飲み“押し入れ”を勢い良く開けた。



「おりゃぁ!」



すると中からただならぬ異臭が広がった。


そして…



「!?ぎゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」



雅史は絶叫しながら大家さんのところに走って行った。
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