烏乃唄-カラスノウタ-


「これ以上騒ぐな!本当に霊とかに怨まれるよ!?」


「あっはい…すみません…」



桐子に叱られ私は黙った。


すると突然桐子が思い出したかのように私に話しかけてきた。



「そういえば雪音、“ある話し”を書こうとすると具合悪くなるって言ってたじゃない?」


「えっ、あっうん。」


「それってさっき雪音に囁いた霊のせいだったんじゃない?」



私はその言葉で何となくそんな気がした。


今までは霊感のない私に対してあまり直接害を与えることが出来なかった。


しかし“お化け屋敷”という特有な所に入ったせいで今回のような事が起きた。


という桐子自身の考えを私に教えてくれた。
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