烏乃唄-カラスノウタ-
そのまま私はその場で三十分程気分が優(すぐ)れるまで大人しくしていた。


原因は多分“あの話し”を桐子に一部始終話したから。


その後私はすぐに携帯の中にあるあの話しに関するデータを全て削除した。


すると不思議とすぐに気分が良くなった。









あれ以来ホラーを書いても気分が悪くなることはなかった。


しかし私はホラーを書くのを止めた。


理由は桐子に止めろと言われたのもあるが一番の理由はまたいつ知らぬ間にああいう話しを書いてしまうか分からないからだ。


それにまたあんなに気持ち悪くなりたくないし、あんな体験もしたくない。


これを読んでいるあなたにとって、この内容はあまり怖くないかもしれないけど私は凄く怖かったから。




兎に角この不思議体験?がホラーを書かなくなった理由。


これを読んだ同業者のあなた。


あまり霊を刺激するような内容の話しは控えましょう。







-9番 同業者の皆様へ-終わり
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