烏乃唄-カラスノウタ-
現在の時刻二十三時四十分。


場所はとある村の山奥にあるトンネルの中。


そこに一台の車がエンジンを付けたまま止まっている。


その中で森良枝(もりよしえ)はつい先ほどからカーラジオを付けたまま待機していた。



「あと二十分くらいか…」



車のデジタル式の時計で時間を確認すると用意しておいたパンにかぶりついく。




なぜこんな事をしているのかというと話は約半日前に遡る(さかのぼる)。
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