烏乃唄-カラスノウタ-
なんと後方の窓ガラスに白く人の手形がついていた。
それも一人のものでなく沢山の人のものだった。
「ひぃっ!」
驚いた良枝は前が曇って見えない状態で車を急発進させた。
どうにかトンネルから離れれば振り切れるかもしれないと思ったのだ。
しかし少し進んだところで急に車が止まってしまった。
「っなんで!?」
アクセルを踏むが動かない。
そうしている間にもバン!と音を立てて人の手形は増えていく。
良枝は呼吸を乱しながらもバックミラーについていた御守りをとり握り締めた。
それも一人のものでなく沢山の人のものだった。
「ひぃっ!」
驚いた良枝は前が曇って見えない状態で車を急発進させた。
どうにかトンネルから離れれば振り切れるかもしれないと思ったのだ。
しかし少し進んだところで急に車が止まってしまった。
「っなんで!?」
アクセルを踏むが動かない。
そうしている間にもバン!と音を立てて人の手形は増えていく。
良枝は呼吸を乱しながらもバックミラーについていた御守りをとり握り締めた。