烏乃唄-カラスノウタ-
その日の夜、雅史は部屋でテレビを見ていた。


ドンドン!


突然寄りかかっていた壁から大きな振動が伝わってきた。



「なっ何だ!?」



驚き慌てて壁から退却する。


その壁は昼間留守だった東側の部屋からのものだった。



「帰ってきたのか?」



雅史は小首を傾げると再びテレビを見た。
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