烏乃唄-カラスノウタ-
「…直接ここに入れてる!?」
薫は急いで部屋に戻り他の手紙もチェックした。
「…やっぱり!全部直接ここにもってきてる!
ということはどこかで私を見ていてその場で手紙を書いて郵便受けに入れてるってこと?」
薫は生唾を飲み部屋の中を見渡した。
チャラチャララ〜♪
突然携帯の着信が鳴り驚いた。
ディスプレイを見ると電話をかけて来たのは兄、楓だった。
それを確認すると薫は急いで電話に出た。
《あっ薫、大丈夫か?》
「お兄ちゃん!お願い!早く帰ってきて!」
《どっどうした?!》
薫は一部始終を楓に話した。
《分かった。じゃあ今日の夕方には着くように帰るから》
「うん。」
そう言って電話は切れた。
その後薫は学校へと向かった。