烏乃唄-カラスノウタ-


「おまっ何言ってるんだよ!あんなにはっきり聞こえてたのに!なぁ?」



俺は三角に同意を促した。



「そうだよなぁ!冗談なら全然面白くねーぞ?なぁ高松(たかまつ)?」



三角がもう一人の友人である高松にふった。


高松の返答を待つと、高松は少し顔色を変えて俺の期待を裏切る言葉を発した。



「お前ら何言ってんだよ…玄関じゃなくてそこのドアのむこうに立ってるじゃねーか……!」



高松はこの部屋のドアを指差しながら言った。


俺と三角はへっ!?と間抜けな声を出しドアの方を向いた。
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