烏乃唄-カラスノウタ-
実は磯部と高松はかなり強い霊感を持っていたのだ。


だから霊感がない俺と三角にはドアのすぐ後ろに立っている霊を玄関の向こうにいるものだと勘違いしたのだ。



「でもよ、俺霊感ないのになんで声が聞こえたんだよ?」



俺は率直な疑問を高松になげた。



「あーかなり霊力強い霊だからじゃねぇ?」



高松の変わりに磯部が答えた。



「お前なんでそんなに平然としていられるんだよ?」



三角がさも当然のように話す磯部に質問した。



「だってこんな事日常茶飯事だぜ?」


「「はぁ!?」」



俺と三角の声がかぶった。
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