烏乃唄-カラスノウタ-
磯部の話しによるとすぐ隣りがお寺のせいでよく霊達が迷い込んでくるらしい。


特に俺達がいた部屋はよく現れるらしく、あの部屋だけは見えないところに御札が貼ってあるらしい。


だから中に入ってこれない霊はドア越しに話しかけてきたりノックしてくるらしい。


しかしドアを開けてしまうと結界的なもの(?)が解けて侵入されてしまうとか。


以前俺以外にも事情を知らない友達が開けてしまった事があったらしい。


しかし運悪く怨念の強い霊で危うく大惨事になるところだったそうだ。





あれ以来俺は磯部の家に行って“誰か”の声を聞いても決して開ける事はなかった。


だって『触らぬに“霊”に祟りなし』だから。








-5番 扉のむこう-終わり
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