烏乃唄-カラスノウタ-
その日の夜、再び壁からあの音が響いた。


ドンドン!
ドンドン!


雅史は急いで隣の部屋のインターフォンを押した。


ピンポーン


しかし誰も出てこない。



「はぁ!?おい!中誰かいるんだろ!?」



声を荒げて騒いでいると階段から誰かが昇ってくる音がした。


音の正体は雅史の西隣に住む岡野さんだった。
< 7 / 161 >

この作品をシェア

pagetop