烏乃唄-カラスノウタ-


「たくっ本当に使えないんだから!」


「……すみません」



(何で私が怒られなきゃならないのよ!)



内心怒りを感じても取り敢えず説教をくらった。



「もういいわ!あんたはバックヤードから出せそうなお酒でも出しときなさい!」


「はい」



そう言うと圭は一人バックヤードへ入って行った。


実はこれにも美香の手の込んだいたずらが仕組まれてるとも知らずに…




(ふふっ実はバックヤードの脚立こっそりネジ緩めておいたのよね。バランス崩して瓶割って怒られればいいのよ!)




美香は鼻歌を歌いながらレジへと戻って行った。


一方圭はというと美香から解放され生生していた。
< 71 / 161 >

この作品をシェア

pagetop