烏乃唄-カラスノウタ-
「それにしても高い棚に日本酒の瓶おくの止めて欲しいよなぁー取りにくいや…」
圭は脚立に跨り瓶に手を伸ばす。
ようやっと手が届いた時だった。
ガタン!
「えっ?あっ!きゃぁぁぁ!!!!」
ガタッ!ドン!
ガガガガガシャーン!!!!
緩んだネジが外れ圭は脚立ごとバランスを崩し倒れてしまった。
「どうした!?」
他の従業員がバックヤードに走って行った。
(ふふっ店長に怒鳴られるわね!)
美香は何食わぬ顔でバックヤードに向かった。
「どうしたんですか?」
「佐藤さん!早く救急車を呼んで!」
「えっ?」
「早く!!」