烏乃唄-カラスノウタ-
それから暫く(しばらく)して美香のまわりに変化が現れた。



ガー



「いらっしゃいま…」



自動ドアが開いたので決まり文句を言ったが誰も入って来ない。


美香は首を傾げ仕事に戻った。



ガー



「いらっしゃ……?」



また誰もいない。


故障かなと思いまた仕事に戻った。


そして三度目…



ガー



「いらっしゃいま…!?…っ矢崎!」



今度はそこに圭が立っていた。


美香は目をこすりもう一度見るとそこには誰もいない。


それから今のような事が何回か続いた。
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