烏乃唄-カラスノウタ-


「でも先生、ドナーが見つからなければ死んでしまうんですよね?」


「あっああ、まぁ。」



慎一郎は少し俯いた。


彼はまだ二十九歳なのでさすがに死を考えると暗くなってしまう。



「大丈夫ですよ、町田さん。実は早急に調べた結果あなたにあうドナーが見つかってね。」


「え!?」


「後は町田さんの心次第ですよ。」



英介は優しく微笑んだ。


「じゃっじゃあ是非お願いします!!」


「はい。分かりました。」



こうして慎一郎の肝移植の手術が執り行われる事になった。
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