烏乃唄-カラスノウタ-


「お前…の……せい…で…」


「へっ?」


「お前のせいで!!」



そういうと突然慎一郎の腕を掴んでベッドから引きずり出した。



「うわぁっ!」



慎一郎は顔面から床へと落下した。


しかし不思議な事に全く痛くない。


慎一郎はベッドに戻ろうとしたがベッドを見て驚いた。



「えっ…俺…?」



そこにはベッドで横たわる慎一郎自身がいたのだ。


慎一郎が呆気にとられていると物凄い力で腕を引っ張られた。



「うぉっ!」



手を引っ張っているのはさっきの男性だった。



「お前に見せてやる!!」



そういうと慎一郎は物凄い勢いで引きずられた。



「おっおい!離せ!」



手を振り払おうとしても握られた手は離れない。


それどころかもっと強い力で握ってきた。
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