烏乃唄-カラスノウタ-
そう言って岡野は自分の部屋に入っていった。


仕方なく雅史も部屋に戻った。



ドンドン!
ドンドン!
ドンドン!


またあの音が部屋に響き始めた。


寝ていた雅史は我慢できずに飛び起き再び隣の部屋のインターフォンを何度も連打した。


しかしそれでも誰も出てこない。



「おい!いい加減にしろ!」



雅史がドアをドンドン叩きドアノブに手をかけた。


するとドアはカチャリと音をたて開いた。



「なんだ、やっぱり居るんじゃないかよ!」



雅史はずかずかと部屋に入った。
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