烏乃唄-カラスノウタ-
愛は目を少し見開いた。


興味深々といったところだろうか。



「ね!おばあちゃん!おばあちゃんのお姉ちゃんのお話しして!!」



愛は目をキラキラさせて催促する。


和江はいつの時代も子供の純粋な目には勝てないなと思い畳に愛と向かい合わせになって座った。



「わかったわ。お話ししてあげるね。」



そう言うと和江はゆっくりと語り始めた。
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